毎日新聞出版の「ゴー宣〈憲法〉道場」のゲラが届いて、
確認がてら復習したところ。
今朝は、東京新聞の読者投書欄で「立憲主義が貫徹できる憲法が
必要だ」という投書を読んだ。
すでに形骸化している条項が列挙してあったので、手元の本で
条文を改めて確認、勉強しなおさせてもらった。
マラソンでいきなり42.195kmは走れないのと同じで、最初は、
「憲法って途方もないな」というイメージだけがあったけど、
強い関心を持って何度も反復していくうちに、自分なりの理解が
進んで、思考力と発言力が身についていくものなんだと思う。
8日の道場、そして、5月3日の拡大版道場、気合いれていこう。
ところで、小林先生は「おぼっちゃまくん」から「ゴー宣」まで、
どのように頭を切り替えて同時に回していらっしゃるんだろ…。
私は3つのまったくジャンルの違う本の仕事で、現在頭が完全に
こんがらがっていて、24時間、常になにかに焦ってる。
これをやりながら、あれとそれのことが気がかりになってきて、
予定を落としてないか、ダブルブッキングになってないか、
ずっと脳みそが小鹿のように小刻みに震えてる状態だ。
幻冬舎から出す本で、あちこちへ取材に行くことになっていて、
担当のSさんにその調整と下見をしてもらいながら、
東洋経済のまじめな本の原稿をせっせと書きつつ、
夜になると、美術系の出版社で新宿二丁目の取材に出る。
昨夜は、金子國義と瀧口修造の絵の撮影と取材だったんだけど、
デザイナーのNさんが、絵を眺めながら、
「いまの若い人達って、この絵を見て、金子國義ってわからない
んじゃないかなあ…」
と切ない顔でつぶやいていた。
たとえ画家の名前がわからなくても、あの絵を見れば
「あ、なにか怪しい本の表紙で見た」と思うものだという感覚が
あったけど、本も手に取ったことがない人が増えている現代だと、
そもそも「絵」というものに馴染みがないかもしれないな。
瀧口修造の絵は、ずっと「先代のママのために贈られたものだ」
と聞いてはいたけど、やっと実物を見た。
アンドレ・ブルトンの著名な小説「ナジャ」の絵と、自身の詩を
合わせたシュルレアリズムなコラージュ作品だった。
こんなお洒落なものを贈られる女になりたい…。
でも、現実の今の私は、賞賛よりカネが必要、と思ってる。
はー…超リアル。しかし必死で生計を立ててるとこうなるよ…。
さ、夕方も混乱しながら燃えるで。